Recording Studio: 東中野の三浦君の部屋 (東京都中野区) Mix Studio: 関西大学ソシオ音響スタジオ (大阪府吹田市) Mix & Mastering Studio: STUDIO YOU (大阪府吹田市) Analog Tape Digital Convert: スタジオ1812 (兵庫県西宮市)
Recording Date: 1980年3月10日〜23日
Special Thanks: 後藤治、岡田忠文、佐藤文哉、斉藤孝仁、中島敏宏、小島一雄、川口哲生、加藤昌一、小林薫、池田のどか、三浦家の人々
2022 Reissue Staff
Producer: Fumio Miura illustration: Hiroshi Nagai Art Direction & Design: YOXXX Art Work Coordination: Hirohisa Nakamura (4TR Inc) Supervisor: Masato Komatsu (HMV record shop/ Lawson Entertainment, Inc. )
Special Thanks: Yukinari Yuwata (Crusic) Licensed by SOYOGO record / FM Lab, Inc Manufactured & Distributed by HMV record shop. A division of Lawson Entertainment, Inc. (LP) Manufactured & Distributed by 4TRACKS RECORDS. / 4TR Inc. (CD)
キヨ(中村清明)のポップセンスが光るCity Popの王道的作品、イントロとオブリガートのギターはチャー坊(橋本俊哉)、リズムギターはキヨ。後から考えるとイントロは7拍 x 2、4拍 x 1+ 流してドラムのスタート待ちという複雑な構成。録音時は多分こんな感じ、という作曲者であるキヨとの会話によって決めていったと思う。オープニングのシンセ(YAMAHA CS-30) はアナログシーケンサー(ボリュームが並んでいる)で作成、日比野礼子とユリッペ(山﨑有里子 )のコーラスが効果的
小学校の時ラジオとアンプを自作したことから音楽に興味を持つ。中1の時拾ってきたギターにギターマイクを取り付け、自作のアンプで歪ませた音で初のオリジナル曲を作る。ドラムスの野口とは小中高と一緒で、中学の時ビートルズやThe Whoのコピーバンドを始める、高校ではツェッペリンなどブリティッシュロックにはまる。大学からキーボードを始めバンドにも加入するが、モノフォニックシンセを手に入れ多重録音にのめり込んでいく。曲のコード進行が変態だとよく言われる。最近の音楽活動としては、42歳年下とのユニット夏澄kasumiの音源制作、ソロギタリストkoyuki、南佳孝のアルバムDear My Generaltionのプロデュースを手がける。また、音楽エンタメ産業の基盤を提供するアーティストコモンズ、日本の音楽の系譜をまとめる音楽アーカイブ構築などの活動を行なっている。
三浦、野口とは小学校の同級生で、その頃ラジオから流れてくる外国の曲を聴くのが好きだった。英語、イタリア語、フランス語・・・、意味も分からずカタカナに直して口ずさんでいた。中学、高校生になるとビートルズや外国映画の楽譜を買い、ピアノやギターの弾き語りをしていた。短大生時代にバンドでヴォーカルを担当、ジョニ・ミッチェルの「Miles of Aisles」と吉田美奈子の「Flapper」がバイブルとなった。社会人になり、20年近くブライダルプレイヤーとして結婚式場でエレクトーンを演奏した。縁ありカンツォーネを歌い始めたところ、8回、12回、13回太陽カンツォーネコンコルソで審査員特別賞、第17回には第3位受賞、ダイナミックなメロディとイタリア語の心地良さがしっくりきて、現在も歌い続けている。
「キヨが生きていたらどんなに喜んだだろう」 アルバム “Feeling Like A Child”が42年の時を経て生まれ変わると知ったとき、真っ先に頭に浮かんだのはそのことでした。キヨ、中島君と私は中学校の同級生です。当時からふたりは音楽をやっていて、学校でも目立つ存在でした。高校生になるとチャー坊が加わり、彼らのブルースバンド“MILK HOUSE”は、三浦君、野口君、私が通う高校の文化祭でもB.B.Kingなど渋いブルースを聴かせてくれました。思えばあの文化祭が、”Presents” のメンバーの最初の出会いだったのです。キヨとは家族同然の長い長い付き合いでした。リマスターされた音源を初めて聴いたとき、流れてきた彼の声に思わず目頭が熱くなりました。懐かしいキヨの声やギターが聴きたくて何度繰り返し音源を流したことか。キヨが作ったA面の最初の2曲は、今聴いても新鮮で本当にいいのです。音楽を愛してやまなかったキヨ、あなたの生きた証がこんな素敵なアルバムになって蘇ったよ!